フィラリア・マダニ予防


春から秋にかけては、蚊やマダニなど動物にとりついて病気を引き起こす虫の活動が活発になります。

 

ワンちゃんの体にほとんど負担なく、これらの病気を防ぐ薬がありますので、しっかりと予防しましょう。


フィラリア予防


フィラリアは、主に犬に感染することで致死的な心臓病を引き起こす寄生虫です。

蚊の吸血行為を介して動物の体内に入るため、蚊の活動期間に合わせて駆虫薬を投薬することで予防します。

 

色々なタイプのお薬があるので、ワンちゃん毎に一番与えやすい剤型を選べます。

 

*猫も報告数は少ないながら、フィラリアに感染する場合があります。詳しくは当院までお問合せ下さい

【フィラリア予防薬の主な種類】

剤形

説明 投薬頻度 主なメリット 主なデメリット

スポット

背中の皮膚に垂らす外用薬 毎月
  • 飲み薬が苦手な子でも、おうちで簡単に投薬可能です。
  • 付着部位を気にしたり、稀に皮膚炎を起こす子がいます。
  • 薬で被毛が濡れるため、見た目が多少気になります。
 内服薬  錠剤 毎月
  • 通常のお薬と同様に飲ませられます。(粉にして飲ませることも可能です)
  • 飲み薬が苦手な子は与えにくいです。
おやつ(チュアブル) おやつに混ぜ込んであるタイプ 毎月
  • おやつ感覚で投薬できます。
  • 好き嫌いが多い子、食物アレルギーのある子は注意が必要です。

マダニ予防


マダニは主に草むらに生息し、動物に飛びついて皮膚に食いつき、数日かけて吸血します。

 

吸血中に、マダニ体内の病原体が動物に入り込むことで、様々な病気を引き起こします。人にも感染する病気も多いことから、人への媒介防止のためにも、定期的な予防を強くお勧めします。

【人にもうつる主なマダニ媒介性感染症】

ライム病

国内では北海道で最も多く、毎年数人の患者が報告されている感染症です。

 

国立感染症研究所サイトへ

ダニ媒介性脳炎

北海道で数例の報告がある感染症です。

世界的には年間1~1.5万例の患者(人)がいると言われており、今後の感染の広がりが注視されています。

国立感染症研究所サイトへ

 日本紅斑熱

北海道での感染者の報告はありませんが、2020年にも千葉県で感染者の発生のニュースが流れました。

 

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重症熱性血小板減少症候群

(SFTS)

西日本を中心に感染が広がっており、今最も警戒されているマダニ媒介性の感染症です。

北海道ではまだ感染者は出ていませんが、北海道のマダニからSFTSウイルスの遺伝子が検出されています。

人から人、動物から人へも体液を介した直接感染が報告されているので、人も動物も感染させないことが重要です。

国立感染症研究所サイトへ

ノミ予防


北海道にはいないとされているため、基本的には必要ありませんが、本州以南では野良猫や野生動物が高率で持っています。

 

ノミのいる地域では、ノミによるアレルギー性皮膚炎(人もかかります)やノミの媒介する寄生虫の感染予防のために、ノミ対策が必要です。

ポラリス動物クリニック

〒059-0032 北海道登別市新生町1-18-1 Jビル1階(つぼ八さんの看板が目印です)

Tel : 0143-50-6835

Fax : 0143-50-6837

 

* 駐車場あり(ビル横、つぼ八と共用)

 

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