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チモシー

ウサギが耳をなでる仕草を「ティモテ」と(特に一定年齢以上の飼い主さんは)呼ぶことがあります。当時大流行したシャンプーのCMから来た呼び方ですが、この「ティモテ」シャンプーの成分として使われていたのが、ウサギさんの主食であるチモシー(ティモシー)なのだそうです。

 

現在復刻販売されているティモテには、残念ながらチモシー含有の表記はありませんでしたが、偶然だとしても面白いつながりですよね!

 

さて、そんなウサギと切っても切れない関係のチモシーですが、彼らに牧草(チモシー)を与える理由は主に次のような理由があります。

  1. 硬い繊維質を草を食べさせることで歯が摩耗し、歯並びが保たれる。
  2. 牧草の繊維が腸の動きを促進させる。
  3. 正常な腸内細菌の餌となり、栄養を作り出すとともに、悪玉菌の増殖を抑える。

逆に言うと、下記のようなトラブルを持った子は、繊維不足の可能性が考えられます。

  1. 歯並びが悪く、定期的に動物病院で歯を切っている。
  2. 度々うっ滞を起こしたり、便が小さくなりがち。
  3. 下痢や軟便が多い。

実際このようなトラブルを抱えている子の話を聞くと、元々牧草を食べさせていなかったり、ペレットや野菜などを多めに与えていることが非常に多いです。動物はより美味しいものがあるとなかなか食べてくれません。草食の哺乳類の主食はあくまで牧草ということを意識した食生活を心がけて下さい。

 

また、チモシーには刈り取り時期によって1番刈り~3番刈りがあります。

1番刈りが最も繊維質が多く、胃腸には良いが嗜好性は低い。3番刈りはその逆と思ってください。

通常は1番刈りが推奨されますが、今まで牧草を食べる習慣がなかったり、すでに歯が悪くて1番刈りを食べない子は、3番刈りを試してみてもいいかもしれませんね。

 

 

 

 

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